変化を受け入れる事

さっきね。

父と同じような方に会った。

娘さんを奥さんと思い、横断歩道のない道路を無理やり渡り、止める娘さんと言い争いながら、何年かぶりのバスに乗り、どうしてもお出かけしたかったのでしょう。

運賃も分からず、整理券も取らず、乗ったバス停も忘れ、帰りはどうするのかって娘さんに言われながらだったから、心配で。

そのお父さんのバス中での独り言を聞きながら、私に出来ることは何だろうって考えて、乗ったバス停の名前のメモをお渡しした。余計な事だったかもしれないけれど、父もどこかの誰かに助けられるかもしれないと思いながら。

この方もきっときちんと仕事をして家族を養い子供さんを育て、立派に生きてこられたはず。それでもだんだん子供に返っていく。

生きていくって、変化する事でもある。

いつまでも同じものはどこにもないのよね。私だって年を取るし、いつどうなるかもわからない。誰でも条件は同じ。健康でも、何が起こるかわからないのが生きるって事だから。

いつも死と隣り合わせなのが生きるって事。

常に考えているわけじゃないけれど、忘れてはいけないのかな。それだからこそ大切な人には逢いたいと思うし、想いを伝えたいと思う…

お父さんがバスから無事に降りたら、施設の方がバス停にお迎えに来られていた。お父さんの大冒険は無事に終わりました。よかった…。

こうやって神さまは、私に父を思い出させてくれる。大切にしなさいって言われた気がした。

変化を受け入れる事は容易ではないけれど、努力していかなければいけないのね。

さて、問題は父が車の運転をどうしてもやりたがっていること。どうやって受け入れてあげたらいいのかな。

私の、家族の、模索は続く…

どうか穏やかに解決しますように。

久しぶりの投稿、最後まで読んでくださってありがとうございました。