人生の徒然

小さい子供の声が後ろの座席から聞こえる

ホテルの廊下に子供の声が響く。親がシーって言ってる。私は外に出ない。静かになるのを待ってそっとローカに滑り出す。

食堂には小さい子供を連れた家族。髪の毛にご飯粒を付けた女の子。赤ちゃんを抱いた若いお父さん。自分のご飯は食べたか食べなかったか分からなくなるくらい忙しいお母さん。

そんな生活をしてた事があることが随分昔に感じられる。子育ては尊い。でも育ててる間は気がつかない。必死だし、余裕はないし、なりふり構っていられないし、自分の事は二の次だし。

妻である前に母だった。

2人の子供がいる人と結婚して、いきなりお母さんで、すぐに子供が出来たから、妻に戻る暇が無かったな。

あの人はどうして私と結婚したのかしら。

考えたらわかること。妻より母が欲しかっただけよね。よくやったと思うけども子育てが終わったとたん捨てられるとか悲しかったな…。だからどうしてももう1人。繋ぎ止めるためにもう1人。

冷静な頭で考えたらありえない選択だけど楽しかったから。子供のいる生活が楽しかったから。

セカンドステージの今、あの時の経験が私を大人にしたと分かる事がたくさんある。私は複雑な人生を歩んだと思うけど、それが全部私になってるし、すごくいいスパイスになってる。

私がこんなに幸せなのはこれまでの苦労を知っているから。必要な人生だったし、必要な出会いだったし、必要な苦労だった。

若いカップルを見ると幸せになってほしいって心から思う。愛を育んで、愛を育てて、命を繋いでいってほしいと思う。

人生の徒然

これから先はもう幸せしか望まない

微笑みを絶やさず、ハプニングがあってもめげず、楽しい事探しをして生きよう。